佐藤エハガキ店
明治、大正、昭和、平成。佐藤エハガキ店は明治42年から百年以上に渡り古町で商売を営んできた。店主の佐藤純一さんは3代目。やさしい笑顔が印象的だ。「昔は印刷業もやっていて、県内の観光地にオリジナルの絵はがきを卸していました」。当時はコロタイプ印刷という技術を使って絵はがきを作っていた。コロタイプ印刷とは、ガラス板を用いる印刷法で、モノクロの写真に彩色を施すこともできた。「ガラス板は、ほとんどが地震で割れてしまったけどね」。
貴重な昔の絵はがきを見せてもらった。商店街に大雪が積もり人々が屋根の上を歩いている写真、白山神社と古町通の間の道がまだお堀だった頃の写真。昭和の頃の古町や近辺の様子がうかがえる。
古町芸妓の絵はがきセットも人気だったそうだ。当時の人々にとっては、アイドル写真集のようなものだろう。「まだ庶民はカメラを持っていない時代ですからね。戦争に行く兵士たちが、お気に入りの芸者さんの絵はがきを懐に入れたりしていました」。
平成の今、佐藤さんの奥さんや娘さんが手作りした布バッグやアクセサリーが、隠れた人気商品になっている。娘さんのハンドメイドアクセサリーが飾られた額は、佐藤さんお手製だという。印刷業の時代から変わらず、とことん「ものづくり」の家系なのかもしれない。
営業時間 | 10:30~17:00 |
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定休日 | 毎週水曜日 |
電話番号 | 025-222-3724 |
住所 | 〒951-8063 新潟市中央区古町通5番町619番地 |
ホームページ | https://www.instagram.com/ehagakiten |