マキチエ新潟店

シックで落ち着いた雰囲気の店内。医療機器の無機質なイメージとは一線を画す、居心地のいい空間に驚く。ほとんどのお客さんが補聴器自体は病院で購入するため、このお店を訪れる目的はアフターケアが多いそうだ。「身につける物なので、定期的なクリーニングが必要です。あとは、電池交換やパーツ交換といったメンテナンスですね」と教えてくれたのは、鈴木高雪さん。北は北海道から南は九州まで全国展開するマキチエ補聴器の新潟営業所で営業担当を務める。

補聴器は10万円台から、高いものでは50万円以上する高価な医療機器。それだけ購入後のアフターケアも手厚いものが求められる。「聴力の変化に合わせたフィッティング、つまり音の調整もしています。専用のパソコンソフトを使って音を大きくしたり、小さくしたりします」。

接客では、なるべく聞き取りやすいように、声の大きさや話し方に注意する。当然といえば当然のことだが、決して忘れてはならないことだ。「前回◯◯さんに良くしてもらったから、今回もお願いね」と指名してくれる方もいる。一人ひとりの声に寄り添い、行き届いたアフターケアを提供する。居心地いい店内空間も、そのための工夫の一つなのだと納得した。