じょうご
夜の帳が下りてから古町五番町を歩いたことがある人なら、一度はこの看板を見かけたことがあるだろう。「まずは一献! じょうご」。ビルの2階にあるお店に足を運べば、「これぞ居酒屋」という空間があなたを迎えてくれる。
「オープンしたのは2011年。飲食店で5年続くお店は、100軒のうち5軒っていうから、長い方だよね」。店主の佐々木龍也さんは、飲むことと人と話すことが好きで居酒屋を始めた。「お客さんがすっかり偉くなっちゃって、部下を連れてくることもあるよ」。扉には小さな窓がある。初めてのお客さんは、そこから中の様子をのぞくといいそうだ。近所のゲストハウスの宿泊客が、地元のお店を探してやってくることもある。「若い女性が増えてきてね、ドギマギしちゃう(笑)」。
ホワイトボードに書かれた多彩なメニューに驚くが、特に豆アジの唐揚げは根強いファンがいて、この味を求めてはるばる山形からやってくるお客さんもいる。佐々木さん自ら釣った豆アジを使っているそうだ。「春から秋の間に7000〜8000匹釣ってね、冷凍しておいて、一年間使ってます」。お店を長く続ける秘訣を聞くと「キープ・スマイル(笑)」とのこと。じょうごの夜は楽しい。