日本アニメ・マンガ専門学校

「自治体や企業のプロモーション用マンガの制作も、対価をいただいて引き受けています」。学生たちは仕事として報酬をもらってマンガや絵を描くことで、腕を磨くと同時に、プロの心構えを学ぶことができる。副校長の内田昌幸さんはこう続ける。「次世代の人材を育成・輩出して、業界を活性化するのが専門学校の使命。そのために地域や社会に貢献することも、学校の存在意義なんです」。

古町五番町のいくつかの店舗では、お店を擬人化したキャラクターのパネルを目にすることができる。このプロジェクトは産学連携事業として、日本アニメ・マンガ専門学校の発案でスタートした。キャラクターは各店舗がプロモーションに活用している。「学生たちはお店の打ち合わせをして、要望を聞きながら絵を描く経験ができました。お店のお客さんがどんな反応だったかというフィードバックを得ることもできる。高い教育効果につながっています」。

商店街に専門学校があることで、通りには若者の姿が増えている。「個性的なお店が数多く存在するのが古町のいいところ。学生には『君たちの力で古町にもっと若者を連れてこようよ』と話しています」。若い感性が商店街の起爆剤になる日は近いのかもしれない。