古町通5番町商店街 CINQUE

【特集】 村山和恵さん、僕らを叱ってくれませんか?【3】全4回

第2回はこちら

 

第3回 女性たちの関心は、外側から内側へ。

 

村山 このCINQUEがまだターゲットに据えていない、もっと下の世代の人を考えてみるとどうなんでしょうか。どこかに行く動機のひとつとして、最近写真を撮る人が増えていますよね。それもひとつのきっかけにできるはずです。つまり、何かしらの「行く理由」がお店と別のところにあってもいい気がするんですよね。

 

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たとえば、新規のお客さまにいきなりお店へ来てもらうことを狙うのではなくて、他のきっかけで五番町に来てもらってもいいと思うんですよ。そのことによって、自ずと雰囲気も分かりますし、周りも見ますよね。それが記憶に残って、また何かしらの時に「行ってみようかな」という気持ちにつながってくれればいいと思います。

 

若い世代の方が一回足を運んでくれて、何度か来てくれるようになって、色々なことに気づき始めて、30代や40代になる頃にはお店に足を運ぶようになる、というお客さまを育てるという観点も必要なんじゃないかと思います。

 

CINQUE    もう少し長い目で見て、ということですね。

 

村山 今の若者たちはSNSをよく使いますので、何か常にネタを探しています。色々な写真をアップして自慢をしたいという心理があると思うんですよ。だから写真に撮ってネタになるかどうかは若い人を動かす動機だと思いますし、そのために旅行でお金を使う若者もいるくらいです。この辺りも新緑のきれいな季節になってきましたので、ここで写真を撮るときれいといった価値を提案するのもいいと思います。

 

CINQUE    足を運んでもらうきっかけになればと、昨年CINQUEフェスタというイベント初開催しました。古町にも色々なイベントがあるのですが、CINQUEで表現したい世界観を形にするために、オーガニックフードを集めたり、こだわりの品々を販売したり、生演奏を流してゆったりと時間を過ごせる空間を演出しました。

 

村山 おもしろそうだから行ってみようと思いますね。スローフードなどのキーワードもまだまだ注目されていると思いますし、女性の求めるものに素晴らしく合致しているなと思いました。お客さまの反応はどうでしたか?

 

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CINQUE    好評でした。初開催だったので、フタを開けるまでわからない部分も多々あったのですが、思いのほか反応が良くてホッとしました。外部から出店された方からも、意外に売り上げが良かったと聞いています。高価格帯のものが売れたそうです。

 

村山 イベントも期待できると思います。運営や準備は大変でしょうが、きっかけづくりという意味では、「イベントだから行ってみよう」というのはあると思うんです。でもシビアな話、費用対効果はどうかなということも思いますが…。良いきっかけにはなると思います。

 

CINQUE イベントの中で、先ほどおっしゃっていたような体験だったり、知的好奇心を満たす何かがあるとさらに良さそうですね。

 

村山 いいと思いますね。またこうした体験をしたい場合は個別にお店に来てください、ということだと、それじゃあ行ってみよう、となるかもしれませんね。五番町は美容系のお店も多いですよね。女性は美容や健康、アンチエイジングなどが気になっていると思いますので、キーワードとして打ち出せそうです。食やコーディネートの側面からも提案できますよね。内側からも外側からも、いきいきときれいに、若々しく、というメッセージができますよね。

 

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CINQUE 村山さんご自身も、美容や健康というキーワードは気になりますか?

 

村山 女性にとっては未来永劫、永遠のテーマだと思います。「きれいになりたい」という欲求は、どんな年代でも、どんな女性も持っているもの。ですが、年代によって「どうやってきれいになっていくか」という中身が変わっていくんですよ。

 

CINQUE そうなんですか。

 

村山 若い世代の方は比較的、外側からきれいになることをめざします。ですが年齢を重ねると、体の内側から、たとえば食べ物なども意識するようになります。さらに進むと、心です。心が癒やされるか、そうした精神的なものにも興味が出てきます。年齢を重ねるほど、内側も大事なんだということに興味が移行し始めます。そう考えると、心からも体からもきれいになれます、という価値が、五番町として提供できるんじゃないかなと思います。

 

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CINQUE なるほど、勉強になります(笑)。実は広報委員会のメンバーはみんな男性なんです。それぞれ周りの女性の意見を聞きながら活動に反映しているので、村山さんのご意見はとても参考になります。持ち帰って、メンバーに報告します(笑) 。

 

村山 高価格帯の商品が売れるというのは、40代以上ならではの消費行動だと思います。私が主宰している新潟美醸も、35歳から40代の層が厚いんです。この方たちは、決して安さだけを求めてはいないんですよね。自分が求めている価値に見合えば、お金は払うという方ばかりなので。

 

CINQUE 質の高いものを揃えて、それに見合う値段であれば、ちゃんと買ってくださるということですね。

 

 

第4回につづきます】

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