古町通5番町商店街 CINQUE

【特集】 村山和恵さん、僕らを叱ってくれませんか?【2】全4回

第1回はこちら

 

第2回 学びや体験が、また行きたくなるきっかけ。

 

CINQUE 五番町は、大人の女性・本物を知った女性に向けたお店が多く、CINQUEはそうした方に向けて作っています。ですが、まだまだ伝えいかなければならない段階ですね。村山さんはまさにターゲットの女性となるのですが、同時にマーケティングの専門家でもあります。そのふたつの視点から見て、五番町には何が足りないと思われますか?

 

村山 何かが浸透するとか、立ち位置が明確になるとか、ブランド化する、というプロセスには、総じて時間がかかるものです。CINQUEの取り組みは、この先も楽しみだなと思っています。やがて結果につながってくると思いますので、ぜひ続けていただきたいということがまずひとつです。

 

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女性目線からの意見ですが、今、人がどこかに出かける、足を運ぶ動機には、「いいものが手に入る」「いいものが見られる」ということに、さらにプラスアルファが必要なのだと思っています。それは「ちょっとした学び」や「知的好奇心に応えられるような仕掛け」、もしくは「何かが体験できる」、そうした部分がキーワードになってきます。

 

いい商品が揃っていて、女性のニーズに応えられる要素も揃っている。そこにプラスアルファで、「知識が増える」「体験ができる」といった仕掛けが、五番町全体もしくは個々のお店にあると、また行ってみようという気持ちになると思います。一度足を運んだ人がリピートしたくなる。

 

まとめると、どうしたら人が来てくれるのかという質問に対する答えは、ちょっと知的好奇心を満たすことと、何かが体験できること。この2点だと私は思います。

 

CINQUE 体験というと、たとえば何かを作ることができるとか、そういうことですか?

 

村山 それも体験のひとつですよね。でもたとえば、赤羽さんで着物を当ててみたりだとか、それも体験ですよね。自分では似合わないと思っていた色や柄が意外に似合っていた。そんな新鮮な気付きや何かしらの発見が色々な店舗であると、「おもしろかったからまた行ってみようかな」ということになるかもしれないです。

 

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女性はそういった体験をすると、周りに言いたくなってしまう生き物なので、「あそこのあれが良かったよ」だけでなく、「あそこに行ったらこういうことを教えてもらったよ」とか「こんな体験ができたよ」という話題があると、さらに記憶に焼きつくものになると思うんですよね。

 

マーケティング的な観点でも、「色々な刺激があったほうが記憶に残りやすい」と言われています。ただ良い商品があって、お店の人とコミュニケーションを取って、ということだけでなく、ひとつのお店の中に色々な刺激があったほうが、そのお店での記憶がより強くなるので。それが学びだったり、体験だったりするのですが。

 

CINQUE 個々の店舗に関しては、来店客に対して知識の提供などをしているところも多いと思います。赤羽さんのお店でも、お話しを伺うと、知識がドンと増えて得した気持ちになります。その一方で、初めてのお客さんに対しては、その体験を提供する以前の何かが必要。そうした方への取り組みがCINQUEだったりします。

 

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村山 両輪の関係ですよね。既に来てくれているお客さんにリピートしてもらう。新規のお客さんを作っていく。そうした両輪の動きって、どうしても必要になってきますね。それぞれのウエイトとしてはどのように考えてらっしゃいますか?

 

CINQUE CINQUEを運営する広報委員会の取り組みとしては、まだ来ていないお客さま、新規のお客さまにどうやって来ていただくかという部分を担っているところが大きいですね。

 

村山 この冊子(フリーペーパーCINQUE)はどういった場所で配布しているんでしょうか?

 

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CINQUE 五番町の各店舗、あとは市役所関連の施設、ホテルなど。一部、委員会メンバーの知人のお店などにも置いてもらっています。

 

村山 本物がわかっている30代後半から40代女性にリーチするということを意識された場所なんでしょうね。CINQUEについては、短期的な利益につながりにくいものだと思います。

 

CINQUE そうですね。これを作ったからといって、いきなり利益が上がるようなものではありません。

 

村山 手にとって、ちょっと行ってみようかなと思ってくれる人がじわじわと増えていくことを狙った取り組みですよね。

 

CINQUE その通りです。

 

 

第3回につづきます】

 

 

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