古町通5番町商店街 CINQUE

【特集】 村山和恵さん、僕らを叱ってくれませんか?【1】全4回

古町五番町を盛り上げるために、CINQUEのメンバーは日々頭を悩ませ、熱い議論を交わしています。ある夜、定例会議の中で出てきたのがこんな意見でした。「誰か外部の方に、五番町を徹底的に叱ってもらったほうがいいんじゃないか」。一見やけくそにも思えた発言でしたが、改善方法を考える前に課題点を洗い出すのはセオリー中のセオリーです。客観的な視点から指摘してもらうことで、今後の取り組みにつながるヒントが見つかるかもしれません。

 

お願いしたのは、村山和恵さんです。村山さんは大学で教壇にも立たれている「マーケティングの専門家」であり、CINQUEがメッセージを届けたいと考えてきた「本物を知る年代になった、大人の女性」でもあります。優しい口調で言葉を選びながら、生活者として、専門家として、古町五番町に対して思っていることを語ってくれました。

 

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【村山和恵さんのプロフィール】

1974年3月27日生まれ。幼少期を秋田で過ごし、その後新潟で育つ。新潟市内の大学で教員を務めるかたわら、日本酒を楽しむ趣味が高じて「きき酒師」「日本酒学講師」の資格を取得する。現在、日本酒の楽しさを多くの人たちと分かち合いたいとの思いから、講習会やイベント、執筆に関わるほか、女性のための日本酒コミュニティー「にいがた美醸」を主宰している。2013年12月よりにいがた観光特使を務める。また、日本文化や日本酒の素晴らしさを広める活動を評価され、2014年10月に「酒サムライ」に叙任され、活動の幅を広げている。

 

第1回 商店街のポジションを定める。

 

CINQUE 古町や五番町にはよく来られますか?

 

村山 歩いて来られる範囲に住んでいますので、白山神社までお散歩する時などに来ますね。週1とか10日に一度とか、それくらいの機会でブラブラしていますね。

 

五番町に来る目的としては、たとえば文武堂さんに文房具を探しに来たりします。よそで扱っていないものが見つかるので。散歩の途中、シャモニーさんでコーヒーを飲んだり。残業で疲れて家で何もしたくない時には、まんまやさんでお惣菜を買います。おばちゃんがすごく良い方で、いろいろな世間話をしてくれるんですよね。

 

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CINQUE どんなお話しをするんですか?

 

村山 話題がタイムリーなんですよ。「今日アルビが勝ちましたね」とか。コミュニケーション上手なおばちゃんですね。 おばちゃんのキャラクターに惹かれてリピートしたくなりますね。あっ、ちず屋さんで、飲んだ帰りにうどんを食べて帰ることもありますね(笑)。そんなようなことで、ちょいちょい足を運んでいます。

 

CINQUE けっこう来られる機会が多いんですね。五番町の良さはどこだと思いますか?

 

村山 自宅は七番町や八番町の近くなんですが、白山神社まで散歩に行くときは、そのまま古町通を歩いてきます。五番町まで歩いてくると、空気感が変わるんですよね。まとまりと開放感がある。七番町や八番町は良くも悪くも雑然としているんですね。でも五番町のエリアは、すごく落ち着く感じがします。おしゃれ感があるんですよ。この雰囲気の中でお茶が飲みたいなと思って、お散歩の途中で足を止めることもしばしばあります

 

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CINQUE まとまりやおしゃれな空気は、五番町のどういった部分から出ているんでしょうか。

 

村山 街の色合いでしょうかね。そういうものが関係していると思います。ごちゃごちゃ感がなく、すっきりとした色合いが開放感に繋がっていると思うんですよ。明るい色合いから醸し出されているのだと思いました。

 

CINQUE 逆に悪いところはどこだと思われますか?

 

村山 いくつか思いつくと言ったら失礼なんですが(笑)。

 

CINQUE ひとつひとつお願いします(笑)。

 

村山 今わたしは大人の年代になって、それを感じなくなったんですけども、若い頃には入りにくさというか、ちょっと敷居の高さのようなものを感じていた気がするんですよね。歩いてみて、いろいろなお店があることを認識できてはいるんですけども、「お店に入っていいのかな?入りにくいな…」と感じていました。

 

でも今は、色々なものを見て、色々なものを食べて、少し目が肥えてきました。そういう年代に差し掛かった時に、それに応えられるものが五番町にはあるんじゃないかと思うんですね。

 

だから、短所でもあり、長所にもなっている要素かなと思います。専門店が多くて、敷居が高いと見られている点が、もう一方から言うと、あそこに行けばいいものが見られる、手に入る、というところにつながっているのかもしれないですね。

 

CINQUE なるほど。

 

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村山 ただ私は近くに住んでいるので、古町何番町にどんなものがあるのかを認識しているんですけども、そうじゃない人から見ると、ひとかたまりで古町だと思うんですよ。外の方からは、何番町に何があるとか、何番町はどんな雰囲気だっていう、個性みたいなものが見えづらいと思うんですよね。

 

CINQUE そうですよね。五番町だと言われても、あまり来ない人にとっては、どこが五番町かわからないですよね。

 

村山 五番町がどこなのか。五番町はどんな雰囲気なのか。どんなものが置いてあるのか。何ができるのか。どんな体験ができるのか。そういったものが明確になっていないような気がするんですよね。

 

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もしかしたら五番町だけじゃなくて、古町全体で見た時も、どういう立ち位置なのか、どういうポジションなのかということが明確になってないのかな…と思います。もう少し尖った何かをアピールしてもいいんじゃないでしょうか。やり過ぎかも、というくらいに、価値をアピールしてもいいのかなと思うんですね。そのことによって、足を運んでくれる層がより明確になってくるような気もします。

 

第2回につづきます】

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