古町通5番町商店街 CINQUE

チンクエ取材後期2018春-後編- 『古町ふしぎ発見』

チンクエリニューアル取材後記、今回は後編をお届けします!

フリーペーパーから始まり、WEBサイトやイベントへと広がってきたチンクエプロジェクト。当初から関わらせてもらい早5年が過ぎました。お店を1軒ずつまわって取材するのは最初の年以来のこと。最初のまだ何も分かっていない頃、私は商店街をひとつの生き物のように捉えていました。でも取材を進め、古町五番町に詳しくなるにつれて、私はその考えが間違いだったことに気づきます。商店街はひとつの生き物でもなければ、同じ動物の群れですらない。多種多様な生き物が、たまたまそこに集まって生きている。そんな場所なのだと気づいたのでした。それほど、一軒一軒のお店は個性的で、独創的で、刺激的でした。

今回の取材でよく出てきた話が、ふらっと立ち寄ってくれたお客さんにまつわるエピソード。以前の取材ではそのお店を目がけてやってくる「一店突破型」のお客さんの話を聞くことが多かったのですが、今回は観光客が立ち寄ってくれたとか、ふらっと来ておしゃべりを楽しむといった「何となく来るスタイル」の話題が多かった気がします。ただそれだけで「古町にも人が増えてるぞ」なんて言いませんが、たまたま通りかかった人を惹きつける「ふしぎな引力」を、個々のお店が放っているひとつの証拠なんじゃないかとも思います。魅力的なお店なくして、魅力的な商店街はない。そんな真理に改めて出会ったような気がしました。このシンプルな答えを忘れることなく、どうすればお店の魅力が今以上に伝わるのか、これからも考えていきたいと思っています。

この5年間で、古町五番町ではいくつかの新しいお店がオープンし、いくつかのお店が閉店しました。出会いと別れを繰り返し、変化し続けることもまた商店街の定めなのかもしれません。ならば、その変化は進化であってほしい。より一層、オリジナリティを極めていくようなガラパゴス化であれば最高だなと思います。

 

このサイトに辿り着き、この編集後記を読んでくれたあなた、これも何かの縁です。ぜひ一度古町に足を運んでください。そして、1軒だけでいいので、お店の人と話をしてみてください。きっとアタリハズレはあります。絶対に面白いとは言えない。でも、アタリに出会えたら、「あれ?古町、意外とやるな」と思えるはずです。その発見をしてしまったら、もう後には引けません。徐々にそのお店が気になって仕方なくなる。僕もそうでした。取材で聞いた話が頭から離れなくなり、後日お店を再訪して買い物をしてしまいました。古町のふしぎな引力、恐るべし。

 

ザツダン コピーライター 横田 孝優

 

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